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表参道のメインストリートからは少し離れた場所にある、根津美術館。
明治から昭和にかけて政治家、実業家として活躍した根津嘉一郎の所蔵品を基点として、昭和15年に創立、翌年開館しました。
この庭園は、自らを青山と号した根津氏の旧邸として、美術館に寄付されたものです。
訪れた日は快晴。まさに天上を覆いつくさんばかりに、と言いたくなるほど緑に囲まれる庭園内を、ちょっと散策してみましょう。
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庭園内は、小道が縦横に張り巡らされ、さながら小さな迷路のようです。
庭のほぼ中央に、八ツ橋の池という池が横長に配され、緑が映る水面は、なかなかに趣きがあります。(池にはちゃんと鯉ちゃんがいます)
また、庭園内には全部で4つの庵があり、それぞれが独立して一つの景観を作っています。各庵へと向かう石畳は、どれも風情があります。
建物は、中に入ることはできませんが、ほとんどは近くまで寄って見ることができます。
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庵の中のひとつ、弘仁亭・無事庵です。
この建物は前面に池を臨み、建物としても一番大きく作られていると思います。周囲の風景とよく調和するように設計されているようで、
どの方角から見ても、絵になる庵です。ちょうど、杜若なのか菖蒲なのかガーデニングに疎い私には分かりかねたのですが、綺麗な紫色の花が咲いていて、
ますます美しい景観となっていました。
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美術館から砂利道を辿っていくと、だんだん下るような感じになっていて、池のある辺りが谷間だということが分かります。
東京の住宅地、それほど広いとは思えないのにも関わらず、谷間を生かした庭園内を歩いていると、まだまだこの先がずっと続いているのでは?と思ってしまいます。
それほど、誘導させる道の作り方というか、配置というか、がうまいのです。緑をこれでもか!というほどに植えているのも、庭園に奥行きを与えている要因なのかな、
とも思います。池がまた、いいです。私は大体、水の上にかかる橋(日常道路にある橋ではなく)というのがどうしても憧れてしまうので、
この庭園のように、水面すれすれに橋が架かっていたりすると、妙に感動します。
帰り際に、初夏の柄がかわいい着物を着たお嬢さんが緑のもみじを見上げていました。
やっぱり日本っていいなぁ、としみじみ思いながら、美術館の門を出ました。
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